みなさん「ハイレベル理系数学」という問題集を知っていますか?受験界隈では非常に有名な参考書の1つで、やさしい理系数学の兄貴的な位置関係です。
有名な参考書である一方、内容は非常にハード(難しい)ので、受験用の問題集として使用を検討している人は是非この記事を参考にしてください。
中身の概要
構成としてはやさしい理系数学と同じなので、分野別に問題が掲載されています。(構成は下記)
1章:数と式,論証(12題) 2章:関数方程式・不等式(12題) 3章:平面・空間図形(9題) 4章:図形と方程式(9題) 5章:三角・指数・対数関数(8題) 6章:微分法(7題) 7章:積分法(10題) 8章:数 列(10題) 9章:ベクトル(10題) 10章:場合の数と確率(11題) 11章:複素数平面(11題) 12章:式と曲線(8題) 13章:関数と数列の極限(8題) 14章:微分法とその応用(8題) 15章:積分法とその応用(17題)
問題数自体は特別多くはないですが、1問1問の難度と濃さは随一です。
例題の存在
また、上記に問題以外にも各章には「例題」があります。
そこでは、有名大学を受験するなら解けてほしい問題や、知っていてほしい知識などが掲載されています。
通常の参考書・問題集だと、例題というのは単元の簡単な問題が載せられる傾向にありますが、
「ハイレベル理系数学」はそんなに甘くありません。
地方の国立大学は当たり前。
名古屋大学や一橋大学みたいな難関大学の問題もバンバン出てきます。
ただしやさ理と同様に解答・解説が非常に丁寧で、別解が豊富に載っています。
また、問題の背景知識や関数の性質などが詳細に掲載されているので、問題集なんだけど参考書のような一面も持ち合わせています。
演習問題の難易度
想定の難易度は河合塾の偏差値なら65以上は欲しいところです。
上の参考書一覧のページでは68以上をオススメしていますが、その辺りはあまりシビアにならずに数学で高みを目指すならある程度の実力がついた段階で「買い」で良いと思います。
注意事項+使用時期
基本的には以下のような難関大学を志望している人の使用を想定しています
東大・京大・名大・阪大・九大・東北大・北大+東工大・一橋+医学部医学科
典型からワンステップ難度が上がった問題が多く掲載されているので、基礎が固まっていることは大前提ですが、記述力も相応に求められるので、記述に苦手意識を持っている人は少しレベルを下げた問題集での演習をオススメします。
使用時期については、数3までの範囲を一通り勉強が終わった段階での数学力と相談してください。
ある程度どんな問題に対しても処理ができるようなら、受験期を待たずに早々に使っても良い遠みます。
ただ、危険なのは受験の後半期(11月以降)に使用を検討している人は、必ず他教科の進度と相談してくださいね。
1問1問がかなり重たい問題集なので、ピンポイントで扱うにしてもある程度の時間は要してしまいます。
数学を特に伸ばしたい!得点源にしたい!と思っている人の中で、英語とか理科の地盤は固めた!という人にはオススメしたいですが、そうでないならまずは他教科を攻めましょう。
受験期に使う場合は他教科と相談
まとめ
ハイレベル理系数学の難度をまとめますと、受験問題集の中でもトップレベルの難しさです。
背伸びをしてまで買う必要はないと思うので、自分の実力を過大評価することなく謙虚にいきましょう。
使用時期に関しての補足としては、高1,2の人は怖いもの見たさで買ってみても良いと思います。ただし、90%くらいの確率でお金の無駄になってしまうかもしれませんので、そこは覚悟の上でトライしてみて下さい。
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