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【数学の網羅系参考書の選び方】失敗しない参考書選び

高校数学参考書
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数学の網羅系参考書とは?

網羅系参考書とは簡単に言うと「1冊で単元または分野を勉強できる」ような参考書のことです。

高校の数学は次の5つの単元で構成されています。

科目名学年単元
数学11年数と式・2次関数・図形と計量・データと分析
数学22年いろいろな式・図形と方程式・指数|対数関数・三角関数・微積分
数学33年(理系のみ)極限・微分法・積分法
数学A1年場合の数と確率・図形の性質
数学B2年数列・統計的な推測
数学C3年ベクトル・2次曲線・複素数平面
引用:https://www.dainippon-tosho.co.jp/math/files/pdf/r3math_keitou.pdf

この沢山ある数学の単元をなるべくコンパクトに学習できる形にしたのが網羅系の参考書です。

 

多くの参考書は学年ごとにまとめているので「数学ⅠA」「数学IIB」「数学III」という形で発刊されているのが一般的です。

 

どんな種類があるかは下で解説をしますがゴリゴリに分厚い問題集は大抵の場合が網羅系参考書なので書店に行った際には確認してみてください。

各参考書の特徴とレベルを解説!

ではここからは代表的な網羅系参考書をいくつか紹介していきます。

チャートシリーズ

<特徴>
・白チャート〜赤チャートまでの全4種類が存在する。
・問題量も豊富で、問題のパターンも幅広く掲載されている。
・受験基礎レベル〜難関大学受験者まで対応しているので誰が買っても有用性がある。

<注意点>
・背伸びして上のレベルの参考書を使うと、問題のレベルがグッと上がるので身の丈にあった参考書を買いましょう(適正参考書は下記の偏差値を参考にしてください)

ここでチャートシリーズの大まかなレベル表を見てみましょう。

シリーズ難易度対象偏差値レベル
白チャート~45受験基礎レベル・数弱用
黄色チャート普通45~55受験標準レベル・定期対策用
青チャートやや難55~65応用レベル・理系難関大学用
赤チャート60~旧帝大・医学部・私立上位用

 

受験数学では一番と言っていいほど人気のある参考書なので、迷ったらチャートシリーズで問題ないのかなと思います。

 

 

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New Action Legend

<特徴>
・標準レベルの問題で構成されており、基礎力養成にはピッタリ
・解説はかなり詳細に作られており、初学者が躓くポイントを押さえている。
・本書内の[コラム]では公式の誤用例や答案の書き方などが解説されており、学習の合間に読むとタメになることが多く掲載されている。
・章末の問題は分量も比較的少なく、レベルも標準のものが多いので取っ掛かりやすい。

<注意点>
・問題自体のレベルはそこまで高くないので上位大学志望者はこれ一冊では厳しい
・理系文系ともに中堅国立レベルまでは対応している

先程のチャートと比較すると

黄色チャート<New Action Legend<青チャート という難易度関係でしょう・・・!

ただ、解説も読みやすいのでチャートを読んでみて合わなかったら検討してもいいですね。

 

 

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Focus Gold

先程のNew Action Legendが基礎レベルで初学者よりなら、このFocus Goldは上級者向けの参考書と言える。

<特徴>
・問題のレベルは非常に高く、解説も非常に濃厚
・他の参考書に比べると網羅系の参考書なのに別解が非常に充実している
なので、応用問題を解くのに必要な数学な思考力の育成には最適と言える。
・東大や東工大・名大など、癖のある問題を出題する大学を志望する受験生は1年生のうちから是非とも触れておいてほしい一冊です。

<注意点>
・初学者にとっては非常に難解に感じると思うので無理をしないように
・難関大学受験者は本書の内容が基礎になるので、一対一対応や新スタ演などの演習本を併用することをオススメします。

著者である竹内先生自らオススメの勉強方法を解説しているのでこちらの動画も参考にしてください。

補足ですが、このFocus Goldの著者である名城大学教授の竹内先生は、Youtuberで芸人のタワシさんの東大受験企画に講師として参戦していました。

 

 

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新数学Plus Elite

こちらは上3冊に比べるとマイナーというかマニアックな参考書になっています。

著者は予備校大手の駿台予備校に所属している清 史弘さんです。

<特徴>
・基礎知識の説明は非常に手厚く、問題の解法も非常にシンプルな一冊。
・例題は標準レベルのものが多く、そこそこの数学力があれば読み進められる。
・解説は非常に細かく、「なぜその公式で解けるのか」「その問題にはどんな背景があるのか」「問題の考え方を応用したらどんな事がわかるのか」など、数学の知的好奇心を擽るような作りになっている
・数学好きにはたまらない一冊

<注意点>
・シンプルに演習問題が難しい
・東大・京大とかの問題は当たり前に飛んでくるので、ある程度の時間と覚悟が必要である。

※ただし、高校の教科書や他の参考書では「隠されていた」数学の真実を知る事ができるという点においては非常に学習者の今後を考えた参考書になっている。

 

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網羅系参考書の2つの使い方

網羅系の参考書には次の2つの使い方があります。

・問題集として活用する
・辞書として活用する

 

①に関してはそのままですよね。

最初から最後まで問題をゴリゴリ解いていくというものです。

これだけでも十分学力は上がりますし、成績の向上も見込めます。

 

しかし②の使い方ができている人は少なく感じます。

 

 

 
 

参考書を辞書として使うってどういうこと?

 

辞書としての使い方
  • 型を思い出す
    別の問題集や模試・定期テストなどで解けない問題が出現した時に
    一番基礎の形いわゆる「型」通りの解き方を思い出す

このように失敗した問題を類題を通して学習し直すことは、勉強に関して大事な操作なので覚えておいてください。

 

 

網羅系参考書の弱点と克服材料

ここまで紹介してきた網羅系参考書にも弱点は存在します

 

それはつまり、複合問題への対応力です。

分野ごとに問題演習が行える網羅系参考書ですが、受験本番は分野ごとではなく「分野横断的」に問題が出題されます。

なので、その弱点を克服する為にも、問題演習用の参考書での演習も欠かせません。

 

併せて読みたい問題集達

・東進ブックス 全レベル問題集

全レベル問題集 2全レベル問題集 3全レベル問題集 4全レベル問題集 5全レベル問題集 6
共通テストレベル偏差値〜58偏差値58~数Ⅲ標準レベル数Ⅲ応用レベル

 

 

・理系入試数学の核心

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問題が沢山載っているので面白い参考書です。

 

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・やさしい理系数学

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少し難度は高いですが演習の質として非常に良いと思います。

やさしい理系数学について詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。

 

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