1対1対応の演習とは:レベル・構成・使う時期と前後の問題集
目次
この記事の要点
- 「1対1対応の演習」は、月刊誌『大学への数学』の東京出版が出している、科目ごとの問題集。
- 例題で知識と手法を確かめ、それと1対1に対応する演習題で使えるようになったかを確かめる構成。
- ねらいは「入試の標準問題を確実に解ける力」。前の段階の本として「プレ1対1対応の演習」がある。
「1対1対応の演習」(略して「1対1」)は、東京出版が出している大学受験向けの数学の問題集です。数学I・A・II・B・III・C の科目ごとに1冊ずつ分かれています。
この記事では、出版社の公式サイトと本の「はじめに」(公式サイトの立ち読みで公開)をもとに、この本のねらい・構成・使う時期を紹介します。紹介した本は、カードからテキスト購入のページで購入できます。
東京出版
1対1対応の演習
テキスト購入で見る1対1対応の演習のねらいとレベル
数学I の巻の「はじめに」によると、この本は入試問題の中から、基本的・典型的で、学ぶところが大きい問題を選び、
- 入試の標準問題を確実に解ける力をつけること
- 難関校レベルの問題に取り組む前の足固めになること
をねらいとしています。数学I の巻で取り上げている例題は56題です。
また、同じ「はじめに」では、入試問題の難しさを10段階に分け、1〜5を A(基本)、6〜7を B(標準)、8〜9を C(発展)、10を D(難問)とランク分けしています。演習題の解答には、このランクと、解き終えるまでの目標時間が示されています。
東京出版の「学習例と書籍・増刊の難易度」のページでも、理系最難関・難関理系・文系のどの志望者向けの学習例でも、足固めの本として名前が挙がっています。
例題と演習題が「1対1」で対応する構成
書名の「1対1対応」は、本の構成そのものを表しています。
| 部分 | 中身 |
|---|---|
| 要点の整理 | その分野で必要な定義・定理・必須事項のまとめ |
| 例題 | テーマごとに1題。必要な知識や手法を確かめる |
| 前文と解答 | テーマの重要な手法のまとめと、試験場で使える自然な解答。右側の傍注で、使った定理や公式を補足 |
| 演習題 | 例題と同じテーマの問題が1題ずつ対応。身についたかを確かめる |
例題で学んだ手法を、すぐに対応する演習題で使ってみる という流れを、テーマごとにくり返します。本の「構成と利用法」では、例題の解答を頼りに解いた問題は、時間をおいて演習題だけを解き直すと、より確実な力がつくと案内されています。
いつから使えるか
「はじめに」には、構成は教科書の順にしたがっていて、解説は高1生でも理解できるように書いたとあります。そのため、学校で一つの単元を習ったあとなら、その単元について入試のレベルを知る目的で使えます。
一方で、ねらいは「入試の標準問題」なので、教科書の例題や基本問題がまだ解けない単元では、先に教科書の内容を固めてから取り組むほうが進めやすいでしょう。
前に使う本:プレ1対1対応の演習
「はじめに」では、教科書レベルから入試の基本レベルへの橋渡しになる本として、「プレ1対1対応の演習」が紹介されています。東京出版の学習例のページでも、高1・高2生の足固めの本として挙げられています。
東京出版
プレ1対1対応の演習
テキスト購入で見る1対1対応の演習の例題を見て、解き方の見当がほとんどつかない単元が多いときは、プレ1対1から始めると、段差が小さくなります。
一緒に名前が挙がる本
東京出版の学習例のページでは、1対1対応の演習と並んで、『大学への数学』の増刊号「新数学スタンダード演習」も、足固めの本として挙げられています。
東京出版
新数学スタンダード演習(大学への数学 増刊)
テキスト購入で見るこの記事のまとめ
- 1対1対応の演習は、入試の標準問題を確実に解ける力をつけ、難関校レベルへの足固めをする問題集。
- 例題と、それに1対1で対応する演習題を、テーマごとにくり返す構成。演習題にはランクと目標時間がある。
- 単元を学校で習ったあとから使える。教科書から入試への橋渡しが必要なら、プレ1対1対応の演習から。
ほかのシリーズのレベルの違いは、チャート式の色の違いでも紹介しています。


