修学旅行は強制参加?
まず, 修学旅行は強制参加か任意で参加かはご存じですか?
答えは,任意での参加です.
なので,行きたくない人は無理していく必要はありません.
ただし,修学旅行は「学校行事」の1つなので特別な理由なく自己都合で欠席した場合は登校補習や課題等での補充が原則行われると思ってください!
私の勤務した学校では
・修学旅行先の歴史的建造物や地域社会について調べる課題 ・修学旅行の曜日に行われる授業のコマ数分課題プリント ・学年付きの先生と空き部屋の掃除とか雑務
みたいな感じで補充が行われていました.
そもそもお金はどこから出ているの?
修学旅行のお金については毎年の校納金で積み立てています.
2年生で修学旅行に行く高校がほとんどだと思いますので,その場合は1年で3万円〜4万円ずつくらい積み立てていると思ってください.
なので,お金を自分で出している生徒さん以外はダメージは少なく,お土産分くらいのお金を用意すれば十二分に楽しむことができます.
ここで,修学旅行に行くお金は積立があるから安心と言いましたが,もし修学旅行に行かなかったらそのお金はどうなってしまうのでしょう?
安心してください返金されます
そうなんです.
修学旅行を休むと,積み立てたお金は全額返金されます.
なので,体調不良になったりあまり気分が乗らなくて欠席してしまった場合でも安心してくださいね^^
修学旅行は意味あるの?
修学旅行の目的は「学びの範囲を広げ,探究の楽しさを実践から学ぶこと」にあると個人的には思います.
例えば修学旅行で京都・奈良に行く場合は事前にLHRなどで,その土地の歴史的建造物や地理などを学び,それを班で調べ発表するような授業が行われます.
そして修学旅行当日は,自分たちがネットや本で調べたことを自分の目で確認したり,地元の人に聞いたりすることで学びを深化させることがゴールです.
その他にも,土地土地で受け継がれている伝統芸能や伝統技術を鑑賞・体験することで,興味関心の幅を広げる役割もしてくれます.
現在はスマホで自分の興味関心のあることを何でも調べ,吸収することができます.
一方で,興味関心のないものに触れる機会がないとも言えます.
そういう意味では,「友達と騒ぐ」という表面的な楽しさ以外にも修学旅行が与えてくれる「意義」は沢山あると思います.(郷土料理を食べたり,歴史を知ったり・・・)
迷っている君へ
いま皆さんの中に「学校行事とかダルイ」,「そんなことしてる暇あったら勉強したい」と考え修学旅行に限らず様々な学校行事をサボったり休んだりしようとする人もいるかもしれません.
それを止めるつもりもありませんが,「覚悟」が無いなら極力参加をしておいてください.
「覚悟」とは何かというと,同じ空間にいる人間と「思い出を共有しない覚悟」です.
体育祭を休んだりサボったりすれば,クラスでは浮いた存在になりますし,修学旅行に行かなければ思い出話に混じることができなくなります.
何か強い思いがないなら無難に参加しておいた方が楽しいと思いますよ!!
最後に・・・
これは個人的な思いなので読み飛ばしてくれていいのですが・・・
Twitterで生徒の保護者が「息子が修学旅行に行きたいと言ってたけど不参加にしました!」というツイートを発見しました。各家庭に事情というものがあるので全てを否定するわけではありませんが,親の勝手な考えで子供の願いや思いを踏み躙るのはどうかと思います.
学校には多様性やら障碍やら”個性”やらで色んなことを求めておいて,当の保護者が生徒の活躍の場を奪ってどうするんだよ・・・と.
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